はじめに

脱毛エステの経験がある人なら、色黒の人には施術できないことがある、という話を聞いたことがあると思います。実際、そうしたサロンで色黒の人の脱毛を断る場合があるのですが、それなりの理由があります。フラッシュ脱毛を行う場合、照射する光は濃い色の色素に反応し、熱を加えてダメージを与えるのです。毛が濃い色であることは、照射光がそれに反応しやすいということですから歓迎すべきことですが、肌が色黒ですと、そちらにも照射光が反応してしまい、肌が熱により傷む危険があるのです。しかし、そうは言っても、脱毛サロンで断られるような色黒というのは、日焼けサロンで本格的に焼いたような人に限られ、普通よりも色が黒い程度の人は、安心してフラッシュ脱毛を受けられるのです。

 

 

ケノンの場合は、どうか

ケノンもフラッシュ照射を行う脱毛器です。注意書きにあるように、照射の前日に体毛をシェーバーやカミソリで剃っておく必要がありますが、そうすることによって、照射するタイミングで毛が皮膚から出ている長さが1mm余りとなることによって、丁度毛の「切り株」の断面ができ、照射光がそこのメラニン色素に反応して、毛にダメージを与えることができるのです。ただ、脱毛エステなどでのフラッシュ照射に比べて1回の照射時間がとても短いので、サロンよりも一層安全に使用できます。なので、普通に色黒の人が使用しても、危険なことはありません。

 

 

色黒の人では、効果が薄い?

気になるのは、ケノンを使っての効果が色白の人と比べて色黒の人ではどうなのかという点でしょう。ケノンの説明書にはカラーチャートが用意されていて、どれくらいの肌の黒さまでであれば使用して良いか、あるいはNGかがそれで判断できるようになっています。色白やアイボリーカラーの人は勿論使えますし、ベージュやライトブラウン系の肌色でも使用可能で、避けないといけないのはミディアムブラウンとダークブラウン、ブラックとなっていますが、これに該当する人は非常に稀な筈です。そこで、使用可能とされる、例えばライトブラウンの肌の人がケノンを使用した場合、効果は色白の人と比べてどうなのか、気になるところです。実は、メーカー側では、照射レベルを選ぶ際に、肌の色に応じたレベルを選ぶよう推奨しているのです。ケノンでは、出力レベルが1~10までの10段階の中から選べるのですが、色白の人であれば最強のレベル10でも選べるのに対し、ライトブラウンの肌色では照射レベルを弱くするように推奨しているのです。つまり、強い照射レベルを選択できないという点で、色黒の人の場合は効果が余りあげられないということになるのです。

 

 

部位によって肌の黒いところも、注意が必要

ケノンでは、例えば出力レベルが1~2というのが極小、3~4が弱レベルとされていますが、同じレベル1で脱毛しようとするのであれば、色白ユーザーでも色黒ユーザーでも、効果は同じように小さいのです。しかし、色白ユーザーの場合は、出力レベルを上げていく選択肢がレベル10まであるのに対し、色黒ユーザーの場合、レベル4までしか上げられないという可能性があり、効果をあげにくいということになるのです。また、同じ人であっても、顔を含めて色白なのに陰部だけ色黒という人であれば、陰部の脱毛にケノンを使用する場合、レベルをそれだけ弱いものにしなければならないことになります。無理して強めの出力レベルを選ぶことは、やけどにつながるおそれがあるので、絶対に避けるべきです。

 

 

まとめ

日焼けサロンでこんがり焼いたような人でない限り、普通に色黒という程度の人であれば、ケノンを使用しても問題ありません。しかし、フラッシュ照射というメラニン色素に反応する光の照射ですので、肌が色黒になるほど、照射レベルは弱いものを選んだ方が安全です。色黒の人や、脱毛したい部位の皮膚が黒ずんでいる場合は、メーカー推奨のカラーチャートを参考にして、出力レベルは弱いものを選ぶようにしましょう。当然、効果は薄くなりますが、無理をして強めの出力レベルを選ぶとやけどのおそれがあるので、十分注意しましょう。(参照:ケノン 効果

 

 

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